「このソフト，サイレントに非ず」

ぶい〜ん！！ いきなりＰＳ２が異音を発しはじめた。ローディング音というにはあまりにも大きく，本体が振動している。 立ち上げ時とロード画面が表示されている間だけなのだが，ステージごとにロード画面が入るためかなり気になる。 これは不良品だろう，と翌日販売店へ持ち込む事に…。

「本体の問題？」

販売店はそれなりに誠意的に対応してくれたがゲーム自身が問題無く作動しており，また備え付けのＰＳ２で起動してみても大きな音はしなかった（悔やまれるが店内には大音響でＢＧＭが掛かっており本体もショウケースの中で十分に検証できなかった）ため交換には応じられない（現品が品切れだった事もあり）と言う結論だった。 納得がいかないので更に翌日，私の本体を持ち込んで店員の前で起動。 「確かにおかしい」との同意をもらい，逆に私のＰＳ２本体が故障しているのではないかとの指摘を受けＳＯＮＹへ送ってもらう事となった。 ※私の機体が初期型だったため型式固有の不具合かも，との判断だった。

「製品仕様？！」

待つこと三日。 ＳＯＮＹから帰ってきた回答は「本体に問題は無く製品の仕様によって動作音は若干大きい場合がある」というものだった。 ソフトも同梱しての送付なのだからあの現象を見て尚，「本体の問題では無い」と言い切ったのである。 結局の所，「各部をチェックし，クリーニングを行ったが現象が解消しないのでソフトが原因」という事らしい。 ＳＯＮＹとしては無理無からぬというべきか否か…

「ソフトの問題？！！」

ここまでくると笑うしかない。 「仕様です」とは使い古された「バグの言い訳」ではないか。 まだ納得がいかないのでサイレントスコープのオフィシャルサイトからメールしてみる… 何度メールしても配信不能で返ってきてしまう！ コナミのお客様相談室の受付時間はとても私の勤務では相談できない時間帯なので，やむなくコナミのサイトからメールする。 状況に対するコメントは無く，検査したいのでソフトと状況を記載した紙を送って欲しいという回答が数日後に来た。

「ＤＣ版はどうなの？！！！」

コナミに郵送（小包扱いでとの要望あり）して数日後，コナミのお客様係から電話があったとの事。 出勤中で不在だったため伝言を受けると家人が伝えた所，「直接お話したい」の一点張りだったそうだ。 状況は伝えてあったので「ゲームの検査結果を伝言します」とも言ったのだが… 　この時点で何となく結論が見えたのでどうせなら「ＤＣ版と比較して話してやろう」と思う。 でもってＤＣ版購入。 自分自身我慢できなかったというのが本音だが（汗） 良い。 ローディングは静かで速い。 画面自身はＰＳ２と大差ないようだが快適にプレイできたのは間違いない。 もっともここまでジラされてのプレイなのであまり冷静では無かったかもしれないが。 兎に角，好印象なＤＣ版だった。

「コナミの回答！！！！」

まぁ，結局コナミ側は「製品仕様だから」の平謝り。 製品を交換しても状況は治らない。 ローディング音が大きいのは認め，今後は開発に考慮する。 と。こんな主旨の内容だった。 強く言えなかったのは直前に某ソフトの体験版で同様の振動を確認してしまい「このソフト固有の現象ではない」と感じたからだ。 逆に初期型ＰＳ２固有の現象なのかとの疑問も残る。 結局の所，今後さらにソフトの開発が進み，ローディング速度が上がると同様の事態はどこのソフトでも起こりうる。という事だ。 電話応対のように開発が振動問題に考慮するとは考えにくい。 今回の問題もどこのサイトでも見掛けていない。 ゲームが正常に作動するのだからそんな事まで気にしていられない。というのが本音だろうか。 納得はいかないが結局ユーザー（自分）は泣き寝入りするしかない。 　一ヶ月近い時間と郵送料７００円程を代償に，私の手元には２種類のサイレントスコープとＰＳ２版返却時に同封されていた「ＤＤＲのステッカー」が残った。 もちょっとマシな粗品希望（泣笑）

こんな事なら一ヶ月も我慢するんじゃなかった

REVIEW MENU