20th Dunbine



AURA BATTLER 「アルブリオ」


− 設計者:砂漠のタヌキさん(2001/5/30) −
※掲示板の内容をそのまま掲載しています


◆本機の特徴は、視覚の補助となる外気感知システムにある。
アルブリオは機体の頭部に、機体の素材となった強獣の角をそのまま残していた。
この角は、夜行性である強獣が、闇夜の森でも不自由なく行動するための総合的
感覚器官であり、とくに「殺気」をよく感知する性質があった。
この感覚器官は、オーラバトラーとして組み立てられた後にもそのまま働いており
、パイロットはコクピットに引かれた感覚神経が発する「気配」を感じ取って外の
様子を判断し、不自由な視界の補助とする事が出来た。
ある程度戦闘に対する慣れが要求されるものの、このシステムは大きなアドバンテ
ージと言え、夜間に陣地をゲリラ爆撃する際などに大きな効果を発揮した。
ちなみに、後に開発されたラウの国のAB、ドゥミーロックも同様のシステムを有
しているが、アルブリオとの関連はつまびらかではない。
一説には、ケムの国敗戦後に技術が敵に渡るのを潔しとしない技術者が、ラウに亡
命してこの技術を伝えたともいわれている。


◆ドレイクが各国に課した「ガロウ・ラン追討税」の倍増は、彼の思惑通りに
各地に反ドレイクの機運を醸成し、アの国に対する武力抵抗を誘発した。
ケムの国でも例外ではなく、抵抗派は穏健派を抑えるため、「ドレイク軍に
抗しうる機械戦力の整備」を目標に掲げ、技術獲得の道を模索し始めた。
おりしも、オーラマシンの開発者ショット・ウェポンは、味方に引き入れた
アの国の上級騎士バーン・バニングスを通じて各国にマシン製造技術を横流
ししていた。
抵抗派はこれに目をつけ、バーンと交渉して参考用にオーラバトラー・カッ
トグラの図面を獲得。研究に入った。


◆さて、ケムの国が購入した図面には、ある致命的な欠落があった。
主武装たる「フレイ・ランチャー」の欠落である。
もともとショットは、技術拡散を奨励したものの、潜在的に高い国力を
持つと思われる国々には、肝心な情報は売らないという体制で臨んだ。
(比較的柔軟な運用が可能なオーラボム・ドーメを、クの国以外に輸出し
なかった事からも分かる)
ゆえに本機には射撃武器がなく、対地攻撃用の手投げ弾(砲弾を改造した
物)を装備するにとどまった。







<ショートストーリー予告> 弱肉強食は世の摂理。 それは獣も、人も、 国家も変わらない。 優れた力を持つものが残り 敗れたものは時の流れに消えてゆく。 次回「アルブリオ」 逝き場の無い魂は闇を彷徨う。 ※只今製作中※

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