C3遠征記
− 2002/08/24・25幕張 −
C3 それは造型物の祭典。 アマチュア造型家達が一時の版権を求めて集う場所… 勢いでC3行きを決めた物の何せ開催の2日前。 Webで確認した所、飛行機は当然満席。 諦め気味に旅行会社へ行くと、首都圏往復割引切符というJRの新商品があるらしい。 お値段は飛行機より安いし、寝台列車や新幹線もOKというのでそれに決定。 金曜日に寝台列車で上京し、日曜日に新幹線で戻る日程にする。 問題は宿。 旅行会社の紹介するのは全部メッセ近くの高いホテルばかり。 Webで探して津田沼という場所にカプセルがあるとの情報をキャッチ。 この時点では津田沼というのがどのあたりなのかも知らない。 その夜キムッチさんとチャットで津田沼がキムッチさんと浅からぬ因縁の地 であることがわかり、勢いそこに決める(笑) 何度か新幹線で上京した事があるのだが、新幹線の通っていない田舎の悲しさ、 新幹線との連絡線は非常に時間が厳しくいつもドタバタである。 (事前に準備してない自分が悪いのだが:汗) 今回も準備を慌しく済ませ…ふと時計を見ると、1時間も余裕が(笑) この後に及んでWebでC3の情報を見る。 カタログなんて地方では売ってないのだ。 すると、なんという偶然。 お手伝い予定のフライハイトさんのトコの左右両方とも私の欲しいアイテムが! 出掛けに「確保よろしく」とメールする …迷惑な男… でもって順調にローカルを乗り継いで無事夜行に乗車。 夜行でも寝台は初めてで、楽しみにしていたのだが 狭い。 予想以上に狭い。 しかも二段ベッドの上の席。 一応、浴衣のような着替えと毛布はあるのだが カプセルを一回り小さくしたような感じ。 荷物の整理もおぼつかない。 (この時点で荷物の大半は食料) しかも浴衣を隣の席(ベッド)に置き忘れてしまって、 今更カーテン越しに声を掛けるのも…なので下着姿で寝る。 これ(寝台)で料金が+6000円なのだから、 今回のような割引切符でなければ使わないだろうなぁ。 結構揺れるし。 今回は満席だったが、この割引切符だと個室も予約できるそうなので 次回は是非。 車内にはシャワーもあるのだが、 こちらはカード式で事前にカードを購入していないと利用できないようだった。 (販売機がないので個室限定なのかも) 上野に6時半前に到着。 到着のアナウンスも無いし、下段の老夫婦が全然動く気配が無いので 入線待ちかな? と思ってたらとっくに到着。 ええかげんにせぇ!急いでんのぢゃぁぁぁ!! (二階では窓が見えないので車外の様子がわからないのだ) しかも上野である。 旅行会社の兄ちゃんは「東京からなので幕張まで乗り換え無し」と のたまわっていたのだが、東京まで出ないといけない。 出だし不調(笑) 東京から海浜幕張駅までは京葉線。 これがかなり東京駅構内を歩かないといけない。 お台場へもこの線なので何度か利用したこともあり 迷うことはなかったが、どうにも遠いのだ。 7時前だというのにかなりの混雑。 家族連れ多し。 おいおい、マジですか と焦っていたら大半はお台場とディズニーランドで下車。 ディズニーも通ってたのね京葉線。 海浜幕張で自動改札にはねられたので 「割引切符だからかしらん?」 とおもって有人改札へまわると金をとられる。 「?」と思いつつも急いでいるのでそのまま支払った。 …帰りに判明するけど払わなくて良かったのですなコレ。 金返せ。 幕張メッセは一度だけゲームショウで訪れただけだったが ホームを出ると驚くほど記憶がよみがえってきて 人の流れもあり迷うことなく幕張へ(結構歩くのだ)。 既に7時を過ぎているのでかなり並んでいる。 狙いのグッズは限定100なのでかなり不安。 列は屋根のある構内の通路にできていて快適だ。 しかもコ◆ケのように整理のために移動させられることもないようなので 荷物を置いて近くの軽食コーナーのテーブルで朝食にする。 …まさかこの中で「マグロのフライ」が朝食なのは俺くらいだろう。 近所のショッピングセンターで売られている私の定番食だ。 売れなかった刺身をフライにしてあるので安くて美味い。 腹の具合がまだ全快でないのであとはバナナでやめておく。 やはりイベント行軍にバナナは必須だ(笑) 会場は10時なのでそれまでベンチで転寝したり、 売りにきたカタログを読んだりして時間を潰す。 9時を過ぎてもスタッフの動きなし。 それでも大した混乱もなく10時10分過ぎほどで開場した。 やはりお客の絶対数が少ないからだろうか。 そうそう、最初から列は「ガンダム某」と「C3」にわけられていた。 別のイベントだっけ?? 謎。 「走らないでくださ〜い」 というのはどのイベントスタッフも同じなのだが、 ここまマジで危険。 並ばされる通路は二階に位置するので、入場列は 入場券(有料なのだ)を渡した直後に直角に折れ、 「止められた」状態の狭いエスカレーターを降ろされる。 将棋倒しの危険性高し。 ちょっとあんまりな入場方法だと思うよ。 みんな血走ってるんだし。 もちろん目当てのブースへダッシュ! って、あら?みんな?? なんとみなさんは別の大手に大挙して猛進。 私のお目当てのトコは10人並んでないという(^^;) 嬉しい誤算だ。 が、 最初から3番目くらいの客があれこれ細かく質問するので めちゃ時間食う。 しかも店員素人。 さらに時間食う。 後ろの奴とか「いい加減にしろ!」とかブチキレ状態 そらそうだ。 1分1秒が貴重な開場ダッシュである。 私はここだけだけど、他の連中はさっさと次へまわりたいのだろう。 (後日判明したのだが、私も商品の数が間違っていた:涙) ともあれ、無事お目当ての品をGET。 会場内をうろつくことにする。 何故か会場の中央は大きく「スタートレック」のブース。 謎。 カタログにもかなりページを使用して紹介されてるし。 トレッカー恐るべし。 コスプレ店員(といっても親父)と写真をとる人もいたが、 売り物が無いだけに、閑古鳥だった。 参考出展でガチャ系商品とバイク(!)が展示してあったけど。 ホビージャパンのブースで1/1SASFがあって驚く。 このサイズでわきわき動くのかと思うと戦慄。 人型兵器って怖いよ(笑) 寒冷地塗装もあいまって 「便器みたい」という子供も(爆) いやいや、カッコよかったですよ。 マルイブースではMk23SOCOMピストルの試作品が触れた。 しかも収納カバン付。 まんまMGSみたいだなぁと思ってたら店員から逆に 「MGSみたいでしょ」といわれ、 しかもしつこくMGSネタに付き合わされる(笑) ちょっと退きマスタ。 新製品のMP5RASサブマシンガンも触る。 思ったよりズシリとくる。さすが1/1。 となりではFNP90の試しウチもさせてくれてたみたいだけど (MGSでソリダスがもってたやつ) 並んでたのでやめ。 ガンダムライドも同じ理由でやめ(笑) 二日目激混みだったよ、ガンダムライド。 そんなにのりたいのか?? 操縦手+ガンナー、残りの人見てるだけっての。 ガンタンクじゃないんだし、見てるだけって・・・ ハズレ無し1000円クジ! というので商品を見る…一万を超える彩色済みフィギュアとか。 あー あれってヘッドだけ流用できんかなぁ、と思って3回ひく。 3回とも同じガレキフィギュア当たる… しかも元ネタ知らないロリキャラ… 店員と乾いた笑いの交換。 … 箱デカイし、重いので休憩ブースで開封してみる … 1個首をもいでみる … (ボキ☆<思わぬ所で折れた) 捨てマスタ。 あとは安売りのお店もあって満足。満足。 ”刑事ニコ”のアクションフィギュアも1000円。 デキはともかく安いので”ランボー”もかっておけばよかった。 このあたりアクションフィギュア系の知識がまだまだだなぁ、と思う。 会場を回り尽くしたけどまだ15時前。 一旦会場を出て、お隣のガンダムイベントへ。 こちらは入場無料ということもあってか、さらにすごい人混み。 目玉の限定商品は大半が完売しているのに、まさに長蛇の列。 (何重にも折れ曲がって、まさに蛇) スタッフに訪ねると列はもうかなり前に並ばせていないとの事。 それでこの行列とは…おそるべし、ガンダム。 トレカやらガチャの展示にもすごい人。人。人。 中でもPS2のガンダム戦記は新発売という事もあって 6台ちかくあるフリープレイ台すべてに長い行列。 ファンとしては嬉しい限り♪…と眺めていると… おい… なんで全部連邦機なんじゃーっ!! このゲーム、連邦とジオン両方の側から遊べるのが売りであるはずなのに… 致し方ないとはいえ、全部が全部連邦というのは… しかも、1人1回プレイのはずなのに経験者が連続してやり込んだのか すでにアレックスが使える台が?!!(全ミッションクリアしてないと出ない) おのれぇ、連邦めぇぇ(謎) ここはひとつジオン(ファン)の意地を見よ、とばかりにド真ん中の台へ並ぶ。 待つ事しばし、さっそくリスタートしてジオンモード起動。 最初だからザク2しか使えない…寂しいのでカラー変更くらいはしておく。 オールSクリアした私に最初のミッションなどちょろいちょろい♪ …が… 高性能機に慣れた指にはザク2は鈍い。 こ、こんなコトならザク2の練習をしておけばよかった(笑) それでも意地でミデアを2機撃破。 よし、次は? …と気が付けば僚機全滅。 あう。 い、いかん、ここは脱出を… …… … 画面には膝をついて爆発するザク2の姿が… くぬぅぅぅぅううう!!!こ、この俺がぁぁぁぁ??!!! 呆然とする私を後ろの家族連れが押しのける。 プレイヤーはどうみても小学校低学年の男の子。 「ちょっと、なんでガンダムじゃないの?」 という母親の声を背に呆然と後ろに下がる… 見れば、フリープレイコーナーど真ん中のスクリーンで 小学生の操作で無様に転げまわるザクの姿が大写し… その姿、見るにしのびぬ! (ちょうどカラー変更してるし:笑) …ぜ、全国のジオニストの諸君…ヘタレな俺を許してくれ… せめて俺が一面クリアしていれば使えるMSも増えたのに… 立ち尽くしているとなにやら背後の会場が騒がしい。 パソコン用のネットワークゲームのイベント。 なんとアムロ(の声優)御本人登場。 なんでも御本人もこのネットゲーにはまっていて、 関東地区では現在2位(本人談)のガンダム乗りらしい。 むぅ。あなどれぬ… このゲーム、以前から気になっていて ここで限定バージョンの販売があると聞いていたのだが…すでに完売。 もう見る物も無いので出る事にする。 その後、まだ宿には早いので久しぶりに秋葉へ繰出す事に。 意気込んで電車に乗ったのはいいが…思ったより現金が少ないことに気づく。 キャッシュカードは… 忘れてきた(T□T) もうどうにでもしてぇ〜♪である。 急遽節約モードに突入。 秋葉も早々に引きあげることに。 とりあえずボークス秋葉店へ。 1/6のRPG7ロケットランチャーが三種も出ている! しかも新興メーカーで富山では見かけないメーカーだ。 かなり悩んでベトナム・ロシア・イスラエルの三種から 付属品の対戦車手榴弾にひかれてロシアセットを購入(汗) あそこもここも久しぶりにいきたいのにぃぃぃ と後ろ髪をひかれまくりで一路宿のある津田沼へ。 (京葉線の駅でないので海浜幕張からはいけないのだ) 津田沼。 駅前は意外に都会。 宿は意外にボロ(笑)。 筆舌に尽くしがたいボロさでした(TT) エアコンの効きが悪いのか床に点在してうなりをあげる扇風機。 お化け屋敷のような木造の壁。 狭いロッカー。 軋む風呂。 例えるならここはウド(笑) マジでこのまま海浜幕張に引き返して徹夜しようかと悩みました。 なので宿に居たくなくて駅前へ。 懐が寂しいので夕食はラーメン一杯。 タクシーの運ちゃんにここから海浜幕張まで幾らか訪ねる。 すると、ここからでなく次の駅の幕張本郷から乗ったほうが良いと言われる。 腹を決めて始発の時間を確認。 4時半。 汗だくで目覚めて4時。 風呂の時間は5時からだったが覗くと明かりがついているので 入って見る… くっ!トラップかっ! 熱湯でした(嫌がらせか?) やむを得ず水浴びだけして出発の準備。 並ぶ場所には売店がたくさんあるので食料も買い足さなくて良いと判断。 宿を出てコンビニで飲み物だけ補充。 始発で1駅移動。 御同輩と思わしき人物を1人見かける。 彼は改札を出た後コンビニへ。 こっちはタクシー乗り場へ。 なんとタクシーは1台のみ! 事前準備が明暗をわけたな(w) 会場到着は5時前。 が なんと列は昨日とほぼ同じ場所?! おいおい、徹夜組何人いるんだよ? スタッフがカウントしてて私は350ちょい前くらいだった。 後ろの集団が「徹夜は禁止じゃないんですか?!」 とスタッフに執拗に食ってかかっていた。 気持ちはわかるがはっきり言って迷惑。 他の客まで嫌な気分になります。 ともあれ昨日とは大違いのペースで列が出来ていく… これはすげぇなと眺めていたら 流石に危機を感じたのか列をわけますとスタッフのアナウンス。 ガレキ系の「C3マーケット」と「その他」にわけるとのこと。 なんだそれ?大雑把だなぁと思ったのだが、 なんと!徹夜組の大半がガレキ目当て! 「C3マーケット」の列はとうとう二階に収まらないと判断したのか 一階の会場脇に降ろされた。 … 残ったのは100人ちょっと… 私は一気に50番目くらい。 恐るべし限定ガレキ(笑) さて、待てど暮らせどフライハイトさんからの連絡は無し。 あの列具合からして「ディーラー入場」しても会場を駆け回るのは不可能と判断。 せめて確保をお願いした料金だけでも渡したい。 携帯へ電話。 「フライハイトさん、今どこですか?」 『東京駅でーす』 … この時すでに8時半。すでに多くのディーラーは入場している。 間に合うのか?(汗) 9時すぎにようやく連絡。 『今会場でーす(雑音)たいへんでーす(雑音)』 おいおい。 結局、ブースへ直入場してしまったフライハイトさんとは 開場前に合流することはできなかった。 大慌てで準備中なのに何度も電話して申し訳なかったです(^^;) 大した混乱もなく入場開始。 というか、C3マーケットのほうが大変だったと思う。 難なく目当ての限定グッズをGET。 またも店員の対応の悪さに逆ギレする客あり(笑) 急いでフライハイトさんのトコに馳せ参じようとすると… バリケードとスタッフの壁で直接C3マーケットへ近寄ることができない! 現在入場規制中ということだ。 (ただでさえ狭いのに大手に行列ができてすごいことになっていた) スタッフ曰く、入場待ちの列の最後尾はまだ二階ですとの事。 これは大変だとすぐさま二階へ。 …と、その前に近くのスタッフにC3マーケットの最後尾はこっちでいいのかと訪ねると、 「最後尾は一階に移りました」 マジかよと思って、やむなく一階に引き返す。 「列はありません、入場規制は解除されました」 … まぁ、タイミングが悪かったといえばそれまでなんだけどね… ようやくフライハイトさんのブースに到着。 かなりお疲れのご様子。 ご友人がお手伝いに来ていて私は出る幕なし。 お邪魔だけして(荷物を置かしてもらって)、 C3マーケットを散策したり、会場の反対側で開催の ドールイベントも巡回する。 すると、昨日見かけたRPG7のメーカーが出展してるのを発見。 ブースの人に所持金の都合で1セットしか買えなかったと嘆くと なんと残り2セットをかなり割り引いて売ってくれた!! よほどお客がこなかったんだろうか・・・ とにかく感謝っ!! あとはフライハイトさんのブースを中心にあちこち歩きまわる。 C3マーケットは大半が売り切れ状態で、ほとんど商品は残っていなかった。 キムッチさんにお土産でも…などと軽く考えていたのだが(汗) やむを得ず持参したデジカメでAB関連の模型を何枚か撮影する。 会場の一画には宅配便が臨時窓口を出しており、そこで大量の荷造りをする方々が。 どれも限定ガレキのようだが、ちと買いすぎではないかい? 宅配の箱に収まらず、切り貼りして大きい箱を作ってるようだ。 転売目的なんだろうなぁ、とちと不快感を覚える。 14時を過ぎると流石に会場も混雑がなくなり(それでも結構な人数だが) 見て回るとこも見つくした。 一応、ブースのお手伝いをした場合も考えて18時ごろ東京発の 切符を確保してあったのだが、 これ以上居てもお邪魔なだけと判断、早々に撤収することにする。 フライハイトさんに挨拶して一路駅へ。 さようなら幕張!また来る日まで(笑) 緑の窓口で指定の変更をお願いすると、やはりどれも指定は満席。 窓口お姉さんのアドバイスに従って乗り換えの越後湯沢までは自由席で行くことにした。 東京駅では自由席の待ち場所を間違えてホームを駆け抜けたりしたが、 (編成によって自由席が変化する。初歩的ミス:汗) 無事席にも座われてその後は順調に乗り換え。 20時前には自宅に戻ることができた。 こうしてはじめてのC3参加は無事終わったのだが、 いろいろと反省点は多い。 何よりフライハイトさんのお手伝いが満足にできなかったのが悔やまれる。 次回は…M工房のお手伝いかな?(笑)