KILLZONE
KILL ZONE
 − この惑星、致命的  −

機種:PS2
発売元:セガ
価格: 7140円(税込) 
発売日: 2005/10/27

※PS2版です。GC版ではありません。
【2005/11/09更新:クリアしました。良いゲームだと思います。レビューを書き直すほど!(笑 】







0.期待を裏切られる前に

ポスターや誌面でこの作品に目をつけた人の大半は、 プロテクトギアに酷似したキャラクターが目についたからだろうと思います。 ドイツ兵に似たヘルメット、不気味に光るゴーグル、口元を覆うチューブ付きマスク。 「人狼キタ━━(゚∀゚)━━!!」 と私も喜んだ!・・・が、 これ、敵兵(ヘルガスト兵士)なんですよね。(汗 自キャラじゃありません。 一応、フリー対戦ぽいモードで選べますが、ザコキャラなんですぐに死ぬ。 ええ、もうそれはあっけなく(^^; なのでプロテクトギアで無敵っぽくバリバリ敵を撃ち倒す』 みたいな期待を持つと裏切られます。 【プロテクトギア似の敵を倒すゲームである】 という事をまずは知ってください(つд`) この時点で大半の人狼ファンは買わないと思いますが、 MGぽい武器で血飛沫をあげる敵を撃ちまくる事はできます(*゚∀゚)=3 FPSとしてもこのソフトあまり評価高くありません(^^; 元々海外でX箱のHALOに対抗して造られたらしいのですが 相手が悪かったというか・・・散々な結果だったようです(汗 今回日本での発売もゲーム各誌でほとんと取り上げられず、 短い記事の中で「FPS初心者向け」みたいなフォローがどの雑誌にも必ず入っていた点も 「嗚呼、こりゃダメだな」と思われました。 (大体、公式サイトが発売日にほとんど情報を公開してないというのは:汗) 実際プレイして気になった点は ・移動制限が多くマップは一本道に近い(ジャンプが無い)。 ・「次に何をする」という説明が判り難い(全体マップが無い)。 ・仲間(AI)に命令できない。 ・ストーリーが全然ダメ。 ・オンライン非対応(海外版はオンライン可) ・乗り物には乗れない。 こんな所ですね。 最近のFPSは自由度が高いだけに余計気になるのかもしれません。 1.それでも買った。意外とイケた!
…とまぁ、悪い情報ばかりだし、 同じFPSで安心株の「コールオブデューティー(CoD)」と同じ発売日という事もあって 買う気が激減していたのですが【いろいろ】あって、購入しました。 どこかの紹介記事で「OPムービーが良い」という文面があったのですが、 むしろOPムービーよりもその後に流れるゲーム(デモ)画面に「おお?!」と反応してしまいました。 画像は大変綺麗です。 「ブラザーインアームズ(BiA)」に比べると全体的に明るいし、字幕もはるかに見易い。 BiAの画面にかなりのストレスを感じていた身としては好印象でした。 感じ方に個人差はあるでしょうが背景の書き込みなど相当なレベルだと思います。 BiAみたく仲間を駆使してじっくり攻略というよりは1人でガンガン突き進むタイプです。 メダルオブオナー(MOH)系に近い感じですね(ライジングサンまでのMOHに近い雰囲気です)。 FPSの王道といえば王道でしょう。 前項で書いたように仲間(AI)への指示は一切できません。 基本的に自分の後ろをついてくるだけなのでBiA等に慣れているともどかしさを感じます。 その代わりという事ではないでしょうけどライフも時間と共に回復していく(ある程度のみ) ので多少の無茶もできます。 物影に隠れて回復している間にも仲間は無敵なので戦っていてくれますし。 こういった部分を「単純に楽しめる」ととるか「初心者向けでぬるい」と感じるかで 買うかどうかが別れてくるでしょう。 クリアした今、私の評価は「買ってよかった」です。 CoDより面白くないだろうと先にはじめたのですが、CoDは未だに未開封(汗 2.キャンペーンモードとキャラ選択
ゲームは「キャンペーン(ストーリーモード)」と「バトルフィールド(対戦モード)」があり、 キャンペーンは先に進むことによってキャラクターを選択できるようになります。 (各章の最初に選んでその章はずっとそのキャラ。途中変更はできない) ・テンペラー(最初から使える万能型) ・ルーガー(熱源センサーを持ちアクションの多い隠密型) ・リコ(火力と装甲に優れるが鈍重で梯子が登れない重装備型) ・ハッカ(敵のセンサーを騙して進める擬装型) この4人。 先にも書きましたがマップは基本的に1本道なので、 キャラタイプごとに攻略が変ってくるという演出を狙ったのでしょう。 ルーガーは他のキャラではできないワイヤーを登ったり、通気口を潜ったり ハッカは敵のセンサーで封鎖された場所を進んで、別ルートを進めるという物。 別ルートといってもショートカット的に敵の後ろに回りこめる程度のものなので、 正直、キャラ選択の意味があまりないなと思っていたのですが、 ・ルーガー … R2攻撃でスナイパー ・ハッカ … 敵の銃器性能が上がる(?) とクリア後に遊んでいて気づきました(汗 特にルーガーのSMGはR2ボタンで消音単射になるのですが、これがすごい! スナイパーライフルなみに遠距離へ届くし威力も高い!(笑 修正前のレビューで「スナイパーがいれば…」と愚痴りましたが ルーガーが隠れスナイパーでした。 ハッカも装備がショボイしわざわざ使う意味無しとか書いてましたが、 使ってみると…他のキャラが敵の装備を拾って使う場合より効果があるような? どうやらヘルガスト人であるハッカは扱いに慣れているという修正がある感じ。 他のキャラでは弾がバラけて中々当たらないヘルガストのアサルトライフルも ハッカが使うと連射速度が元々高い事もありボタン押しっぱなしで上手くすると 「血飛沫をあげ続け逃げる間もなく敵が死亡する」という・・・ ”人狼”みたい!(*゚∀゚)=3 人狼プレイを目指してリコ一筋でクリアしてきましたが、 まさかハッカだったとは(w 短い任務がいくつか連続して1面(章?)になっているのですが、 平均すると1時間くらいかかるのでボリュームはあります。 (敵は固定配置なので慣れると早いと思います) ストーリーは本当に三流というか、全然のめり込めません。 今時よくこんな内容でいけるなぁと。 ただマップは、市街地にジャングルに湿地帯に雪山・・・等々 かなり多彩です。 あまり書いてしまうとネタバレになるので避けますが全11面あります。 MOHシリーズに比べると結構多くないですか? 一度クリアすれば各章を選べるようになるので、 クリア後にプレイキャラクターを変えて遊べば11面x4通りは楽しめます(^^; 特に腰まで水に浸かって進む湿地帯はコンシューマーFPSでは珍しいんじゃないでしょうか? 気分はヴェトナムです(w 3.銃器について
4種類の武器+手榴弾を携行できます。雑誌などの紹介文で、 "第二次大戦のアメリカ軍とドイツ軍の武器をモチーフにした16種類の武器" という大戦物ファンを刺激する文面があるのですが… JAR○に訴えたい気分です 敵味方双方の主兵装はプルバップのアサルトライフルでさらには銃身下部に 主人公側はグレネード、敵側はショットガンがマウントされているという代物。 R2ボタンでこのサブウェポンが使えるというのはセールスポイントの1つだと思うのですが、 どのあたりが大戦中の武器をモチーフなのか、と。(−−; (ルーガーに至ってはP90似のSMGだし) おそらくは中折れ式の単発グレネードガンがカンプ・ピストルで 敵のエリート兵が持ってる軽機っぽいマシンガンがMG42をモチーフにしてる と言いたいのでしょう、が! がっ! 16種類中、2種ってのはどうよ?! しかもアメリカ軍のは?(;´д`) ヘルガスト兵にカンプピストル、MG42とくればもう、 ”人狼”を 意識してると断言しても良いような気がしてきますが、 スタッフに言わせるとアップルシードだそうです(^^; 確かにそういう雰囲気もある感じがしますが・・・ わざわざ「モチーフに」とか宣伝文句に使うのならハンドガンをモーゼル似 にしたりとか手榴弾をスティック付きにするとかすればいいのに(・ε・ ともかく大戦系銃器を期待すると裏切られます。 それ以外はマズルフラッシュや薬莢がバラける様など良いデキだと思います。 R1ボタンの通常射撃とR2ボタンの特殊射撃が銃それぞれに特色があったり。 SF過ぎないデザインも個人的には好感が持てました(正にシロマサ系?)。 リロードアクションとかも中々に凝ってるのですが、 武器を切替えする度にアクションが入り咄嗟の切替えができません。 特にアサルトライフル系のサブ・ウェポンはせっかくこのゲームの特色なのに リロードがネックになって活かせない状態になってます。 「ピンチの時にグレネード発射!っておい、グレネードのリロード今すんなよ!(汗」 ・・・で、その間に反撃をくらうという(笑 (ゲームオプションで自動装填をOFFにすればいいのかも?) 出番の少ないハンドガンやナイフまでちゃんと両軍別の物が用意されてるだけに モチーフ云々や切替えのもたつきが残念です。 手榴弾を両軍使いまわすようなライジングサン等は是非是非見習ってほしい部分。 敵兵と接近するとアクションボタンで格闘もできるのですが(銃でドツき倒す:笑) これ(格闘)がかなり判定が甘いです。 ボタンを押しても発動せず間近から銃撃をくらうハメになったり。 格闘アクションが相手をすり抜けてしまって「え?」と思うと背後にいたり(汗 特に後半は敵の耐久度があがってくるので一度の格闘では倒せず、 ダメージは与える物のすり抜けてしまい、慌てて振り返って格闘ボタンを連打! ・・・それがすり抜けて後ろにいた仲間をどついてしまいその間にショットガンを くらって死亡という笑えない展開も・・・(つд`) クリアしてみて感じたことは銃器の部分でいろいろ頑張っているのに、 活かしきれていなくて残念という事です。種類が多くて持て余してるというか・・・ 固定機銃などはほとんど使う機会がありませんし。 4.対戦モードについて
「バトルフィールド(対戦モード)」はバリエーションは多いです。 ・デスマッチ ・・・ 敵味方関係なく殺しあう ・チームデスマッチ ・・・敵味方に分かれて戦う ・ドミネーション ・・・陣地を奪い合う ・サプライドロップ ・・・物資を奪い合う ・アサルト ・・・2個の装置をISA側は守りHG側は破壊する ・ディフェンド&デストロイ・・・「アサルト」でHG側にも装置あり。 の6種類でそれぞれ選べるフィールドは5〜8種類程度。 同時に出現する人数は最大で8:8(自キャラ含む)。 合計16という事ではなくて各陣営は8以上割り振れません。 (10:6とかできない) この人数で選択したフィールドで戦い、設定した死亡数までは復活できます。 復活場所はランダムでSWバトルフロントのように選択できません。 これだけでもかなり遊べるんじゃないでしょうか? 2Pモードでは画面を上下二分割。協力プレイも可能です。 落ちている武器やアイテムの場所は固定のようなので、2P対戦はモロに経験者有利です(^^;
【補足】 レビューを修正していた11/08、X箱を衝動買いしてしまいました(汗 さっそく噂のHALOをプレイしてみたのですが… 操作性とかは流石ですけど、このカラフルでコミカルな敵エイリアンに退く(;´д`) こんなゲームだったのかHALO… KILLZONEは敵がプロテクトギアかよ!と不満を持ってましたが私が悪かったです(笑 いろいろ不満はあってもKILLZONEの雰囲気のほうが好きです。 あと、ヘッドフォンでプレイした所、かなりの迫力。敵の足音とかリアルで緊張します。 5.1サラウンドをお持ちの方は是非。
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