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MEDAL of HONOR
 − 史上最大の作戦 −

機種:PS2
発売元:エレクトリックアーツ・スクウェア
価格: 6800円 
発売日:2002/10/24 

※このサイトは全てプレイステーション2版の紹介です。ご注意ください

0.メダル・オブ・オナーって??

メダル・オブ・オナー(略してMOH)。 ”名誉勲章”という意味らしい。 「史上最大の作戦」という副題からもわかるように プレイヤーは第二次大戦中の米兵となって、ヨーロッパ各地を転戦していく。 …とばりばりの軍隊モノを期待していたんだけど、トータルで見ると 単独潜入がけっこう多く、半ばスパイモノといった所。 その合い間にちょこちょこと軍隊モノのノリを強引に入れましたって感じ。 どこかで観たような戦争映画のワンシーンを髣髴とさせる演出は嬉しいです。 元々、アメリカでつくられたパソコンゲームの移植なので 画面構成はお馴染みのスタイル。 自分視点で構えた銃と腕が見えているというやつ。 正式にはファーストビュー・シューティングゲームというジャンルだそうな。 古くはスーファミの”ウルフェンシュタイン3D”、 N64の”007ゴールデンアイ”や、 最近ではXboxの”ヘイロー”といえばイメージできるかな? MOHはその他に画面の左下には丸いコンパスが表示されていてこれがなかなか高性能(笑) コンパスの円周が体力ゲージになっていて青→黄→赤と変化する。 またダメージを受けるとその方向を赤く光って教えてくれる。 (あくまで方向のみだけ) 画面の右下には今装備している銃の”装弾数(銃に装填されている弾の数)” と”弾の総数(プレイヤーが持っている総数)”が表示される。 装弾数が0になると自動的に装弾モーションが入ってしばらく撃てないというわけ。 1.プレイ自体はどんなかんじ?
コントローラーの操作タイプと難易度を選んでゲームスタート。 ノルマンディ上陸作戦の上陸用舟艇からはじまる。 そのまんま”プライベートライアン”だ。 操舵手の「サーティーセカーンズ!(30秒前)」の叫び声とか、 上陸直前で海中に投げ出されたりとかもする。 ここまでくるとパクリ云々より清々しいなぁ…と思っていたら、 なんと監督さん御本人が監修なさっていたとかなんとか(笑) マジですか? しかも音声は英語オンリー(字幕表示)。 雰囲気抜群。 このゲーム、自由度が高いようで実は課題クリアゲー。 スタートボタンを押すとその面で「やらねばならないこと」が表示される。 しかも基本的にはこの表示順序でクリアしていかなければならないのだ。 最初は「中隊長と合流せよ」だ。 …。 おそらく上陸用舟艇のシーンでいろいろ叫んでいた人物がそうなのだろうが まったく説明なし。 なにやら「こっちだ」的なメッセージが表示される物の、 誰がどこから呼んでいるのかさっぱりわからない。 マップもなければ画面表示も無い。 さすが洋ゲー。 第二次大戦にはGPSもインカムも無いのだ(笑) この面は中隊長の命令をクリアしてまた次の命令をもらうのを繰り返す。 障害物に釘付けになっている友軍を援護して先に進ませたり、 爆破筒を持っている兵隊を探し出したり、と。 なかなか人使いの荒い中隊長である。 重ねて言うがマップ表示機能は無い。 そのため海岸のいたるところにいる友軍の誰が「援護する兵隊」で 誰が「爆破筒を持った誰某(ジョーンズだったか?)」なのかわかるわけがない。 下手をすると中隊長自身を見失ってしまう。 とにかく近づいてそれらしいメッセージを向こうが返してこれば”当たり”。 その間にもビュンビュン、敵弾が飛んできてバシバシダメージが来る。 砲弾が落ちて砂柱が吹き上がる(演出でなくダメージ有り)。 その中を誰かを探して駆け回る。 …これ、かなり雰囲気出てるかも。 (5.1なんたらで聞くと音響が凄いそうな) 鉄条網を爆破し、ようやくトーチカの足元(安全地帯)へ駆け込むと 今度は敵の機銃座の前を駆け抜けて向こう側へ行けときた。 「カヴァーリングファイアー(援護射撃))!!」 の声を背に受けて、なんとか反対側のトーチカの下まで辿り付く…、 思わず、こう呟かずにはいられない。 『今の姿、おふくろには見せられねぇな』 プライベートライアン好きはこの1面のためだけにでも買いですわ。 (一面が一番面白いというもっぱらの…:笑) 2.操作はどうなの?
 このゲーム、結構”酔い”ます。 この手のゲームになれてないってこともあるでしょうが、 一時間も続けると、フラフラになってしまった。 きもちわるぅ(;´д`) ^^ 酔いやすい人は購入に注意しましょう。 慣れてくると段々酔わないようになってくるみたいです。 最初は立っていられないほど酔った私ですが、今ではまったく酔わなくなりました。 1ミッションが長いので最初は休憩しながらがいいかも。 しかも、途中セーブができないのが辛い(涙) クリア条件(方法)を探して1時間も彷徨うなんてことも…(うぷ) あとは、画面内で敵がかなり小さく、見づらい。 目を細めて画面に近づく事もしばしばなのでプレイ環境によってはストレス感じます。 操作系は左右のアナログスティックで”全方位移動””上下の視点移動”。 ボタンで「伏せる」「ジャンプ」「アクション(装弾も同じボタン)」「射撃」が基本。 扉を開けるのは「アクション」なのに、ハシゴの上り下りは普通に移動という(^^;) 最初はこのハシゴの上り下りにも四苦八苦します。 ジャンプや、「格闘」もほとんど使わないので操作自身はいたってシンプル。 3.銃器はなにが使えるの?
さて、気になる武器ですが、1面は ・コルト ガバメント(拳銃) ・M1ガーランド(ライフル) さらに爆破筒をもった兵士の近くで ・トンプソン(サブマシンガン) が入手できます。 入手といっても各面ごとに装備内容は変わっちゃうんですけどね。 (残念ながら装備の選択はできない。) このゲーム、弾のばらけとか威力とかも再現してあるようで、 連射の効くトンプソンが使い易いかというとそうでも無い。 威力が低いから命中個所が悪いと起き上がってくる。 むしろ1発の威力の高いガーランドライフルのほうが使い勝手が良い。 でも8発クリップ式なので途中装弾できなかったり… ドイツ軍のMP40は弾数が32発あるけど(トンプソンは20発)、 射撃時に右上に跳ね上がるクセがあって難しかったり… 良い演出してます!! しかも凄いのは 発射はもとより装弾時の音まで実銃の音を録音したとか!! M1ガーランドのクリップが飛び出す「パキーン!」音も感動モノ!(笑) 大戦モノ好きにはたまりません!! ただ、リアルさの演出というか敵兵もいろいろ隠れて撃ってくるので非常にわかり辛い。 発射音はすれども姿は見えずといったことが多々ある。 発射光で位置はわかっても小さすぎてよくわからないし。 狙撃用ライフルだと拡大画面にできるんだけど、いつもあるとは限らない。 基本的に何度もプレイして敵の居場所を覚えるしかない。 1面あたりの時間が長いこともあるので、 この手の「覚えゲー」に抵抗がある人はかなりストレスかも。 いかにメタルギアソリッドの造りがユーザーライクか思い知る(笑) ちなみにドイツ側の銃器も面によっては使用可能で、 (ドイツ銃器の使用率の方が高いという話も:笑) ・ワルサーP38拳銃 ・Stg44突撃銃 ・Gew43ライフル ・パンツァーシュレック(ドイツ版バズーカ) …パンツァーシュレックの発射音なんてほんと録音できたのかなぁ??(笑) また米独軍共に陣地や車載されている重機関銃や大砲もアクションボタンで使用可能。 後、2面以降で使える米軍の銃器は… ・バズーカ ・BAR(ブローニングオートマチックライフル) ・M1903狙撃ライフル ・ショットガン ・OSS消音拳銃 そうそう、忘れちゃいけない”ポテトマッシャー”と”パイナップル”にもお世話になります。 しかも、投げ返される時まであるし(笑) 4.You Don't Play, You Volunteer!
全6ミッション(計19面)クリアしましたが、 結局どうなのかというと、 「覚えゲー&酔いゲーであること」 「英語オンリー&洋ゲーチックであること」 を我慢できればかなりお薦めです! セーブまでが長いのが辛いけど、 ニ、三回プレイする覚悟で挑めば大丈夫。 暗号コードによる裏技もあったりして中毒性が高いです! (残念ながら暗号コードはゲーム内では明かされない) 雰囲気良し、音響良し、 これで値段がもうちょっと安ければ文句なしって感じです。 個人的には映画「遠すぎた橋」を髣髴とさせる面があって 大満足でした。 「歩兵」ジャンルの家庭用ゲームとしては メタルギアソリッドやサイレントスコープに映像的には劣るものの、 ”戦場らしさ”は、こちらが断然上っ!! 当サイトの歩兵部門ゲーに認定です(笑) 一度お試しあれ。
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