RISING SUN
MEDAL of HONOR
 − RISING SUN −

機種:PS2
発売元:エレクトリックアーツ・スクウェア
価格: 6800円 
発売日:2003/12/04 


※PS2版です。GC版ではありません。


前作との相違点

1.マルチプレイ機能

ライジングサン最大のセールスポイントは「オンライン」をはじめとする複数プレイ。 これはシングルプレイのみの前作に比べると格段の進歩だ。 しかもオンラインだけでなく、オフラインでの複数プレイも対決と協力プレイの2モード を用意するという気合のいれようである。 (画面の分割も縦・横を選択できる) さらにはそこで使用できるキャラクターのグラフィックをシングルプレイのミッション内で 隠しアイテム的に入手できるという演出も連動していて面白い。 管理人の住処には電話線が無いのでオンラインはできないのだが、これも評判が良い。 サーバーの接続料金が無料(発売日現在)というのも嬉しい限りだ。 対決はステージと武装、制限時間を設定できて時間内なら何度やられても復活する。 勝敗を気にせずばりばり遊ぶにはもってこいだ。 協力プレイはシングルプレイのミッションを2人でプレイする。(オフライン) マップは同じようだが文字通り協力しなければクリアできない要素が各所に用意されていて シングルでやりこんだ人も十分楽しめる。クリアまでの道のりも違うようだ。 協力プレイは他のセーブデータをロードできるので、友達同士でメモリーカードを持ち寄って 自分のデータで戦うことができるのもポイントだろう。 2.キー操作
シングルキャンペーンをプレイすると最初はキー操作の変更に戸惑う。 特にRLスティックによる移動が「移動」と「方向転換」に変わっているので、 前作のように「R1を押しながら横移動」しようとするとR1が発射ボタンになっていたりする。 MOHをやり込んでいればいるほど操作感覚の違いに戸惑うだろう。 (これは本当にやめてほしかった) また、今回「手榴弾ボタン」というボタンが割りあてられ、デフォルトではL2ボタンに なっている。これも武器チェンジの必要なく手榴弾が投げられるようにという配慮だろうが 前作からのユーザーは「伏せる」つもりが目の前に手榴弾を落としてしまう。 (オプション設定でかなり前作に近づけることは可能。これで時間を費やした) キー操作に関する不満は管理人が前作を「クラシック」でプレイしていたからかもしれない。 「シャープシューター」の人はどうだったのかご意見募集中。 3.途中セーブ機能
ミッションの途中でセーブができる!と聞いて「これはすごい」という感想を持つ人も多い だろうが、プレイしてみると1ミッションを続けてやらされているだけで、それもセーブは 無線機を模した「セーブポイント」を発見できないと途中セーブができない。 前作のように1ミッションを2〜3ステージにわけてステージクリアごとにセーブできるほうが はるかにありがたく感じる。 大体、前作でも1ミッション続けてプレイすることなんてそうそう無いと思うのだが… 慣れていない時こそ途中セーブが欲しいのに、慣れていないうちはセーブポイントを探して 右往左往させられるのだ。 4.銃器について
今回も前作同様、実銃の発射音、動作音をサンプリングして使用している。 だが期待された日本軍の武器は…機関銃が2種類だけ! 大戦中の日本軍といえば「三十八式歩兵銃(小銃)」は外せないと思うのだが、 前作の「Kar98k(ドイツ軍の代表的な小銃)」同様、敵しか使えない。 まだ前作はちゃんと拳銃、小銃、機関銃、対戦車ロケットと各カテゴリー別にドイツ軍の銃器も 用意されていたのに今回の日本軍は機関銃だけ。 しかも理解に苦しむのが手榴弾。 今回は何故か日本軍の手榴弾だけなのである。 主人公は前作でも御馴染みのM1ガーランドやガバメントなどを装備しながら 手榴弾だけ日本軍のものをもって出撃するのである。 銃器のアクションもトンプソン短機関銃など前作はちゃんとリロード時に チャージングレバーを引いていたのに今回はマガジンをチェンジするだけ。 あの小気味良いチャージングレバーの音が好きだっただけに残念だった。 しかもグラフィックはロングマガジン(30発)なのに装弾数は前回同様20発。 特典DVDでも軍事アドバイザーの存在を声高に宣伝しているが正直疑いたくなる内容だ。 5.ミッション
途中セーブで述べたようにミッション自体は一気にプレイする方式になった。 その分、ミッションの数自体は減ってしまっている。 プロローグ的な「開戦」を含めてもわずか9ミッションだ。 ライジングサンの特色は前作のような単独ミッションが少ない事。 仲間と共に遂行するミッションが多い。 前作のスパイちっくなノリを反省しての「軍隊」色の強化だろう。 軍隊物としては改善されたと言える。 もっともせっかくの仲間も無敵なキャラが多いので”援護しつつ進む” 必要性がなくしらけてしまうのが残念だ。(簡単な命令もできない) また前作同様、映画を題材にしたミッションが多い。 「パールハーバー」「ウィンドトーカーズ」「戦場にかける橋」等。 そのあたりが好きな人は楽しさも倍増だろう。 6.その他
発売前は「戦車に乗れるらしい」という情報もあったが、結局は 「戦車は勝手に動いて自分は機銃を撃つだけ」という前回のトラックと変わり無い内容だった。 乗り物には乗れても操作まではできないという事のようである。 ちょっとゲーム性が変わったなと感じたのはダメージが非常に大きいという事。 体力がMAXでも銃剣突撃や機銃座などで一気にレッドゾーンまで減らされる事が増えている。 その分、回復アイテムの回復量も増えているので「敵にやられてアイテムとって」の繰り返しだ。 あくまで一般難易度なのでこれが精鋭になったらと思うと怖い。 7.総括
こうして書くと不満ばかりが目立つ内容になってしまって申しわけない。 正直「期待しすぎ」という面もあると思う。 買って「損した」とは全然思ってない。 何よりMOHの続編なのだ。それだけで嬉しい。 ただ、マルチプレイの充実に比べるとジングルモードで残念に感じた部分が多かった のは確かである。 シングルモードに関して言えば、グラフィックの向上やマップの造りこみも認めるが 「さすが1年後の作品だと」感心できるような点はほとんど無いと思う。 説明書の武器解説も英文を直訳したとしか思えない御粗末さで、 とても著名な軍事アドバイザーが関与した作品とは思えなかった。 逆を言えば、まだまだ前作MOHが色あせずに楽しめるという事で、 どちらを買おうか悩んでいる人には前作をお薦めしたい(笑)
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