501GamePost

・警察官

− 新宿24時 −

「君は人のために死ねるか?」

…というキャッチコピーもさることながら、
喧嘩を売っているとしか思えない「ガンコン2非対応」の『ザ・警察官 新宿24時』。
それでも買いましたよ!”人工網膜センサー”「キャプチャーアイ」までセットで…。


さて…このタイトルを聞いて「?」と思った方に簡単な説明をば…
『ザ・警察官 新宿24時』は今までのガン・シューティングとは違い、プレイヤー自身が身体を動かして敵の弾を避ける新しい(?)ガン・シューティング。
筐体のセンサーがプレイヤーの動きを察知して画面もそのように移動する。
「避け」だけでなく銃のリロードも兼ねているので結構頻繁に動かねばならない。
状況によって避ける方向が変わる(左右と下)のも汗をかかされる。
内容的には題名からしてわかるように、警察密着TV特番的なノリで御馴染みのナレーションも入って結構自分的には気に入っている作品だった。
しかし…筐体の前でうごめく様が恥かしいのか、ゲーセンであまりやり込んでいる人は見かけない。
難易度的にもそれほどではなく、ガン・シューにありがちな苛つくライフ削り(強制ダメージっぽやつ)も無い。
何より、音楽嫌いな私にとっては初の「身体を動かすゲーム」だったのだ。


「警察官への道」

PS2への移植に際して何よりショックだったのは冒頭でも述べたガンコン2非対応。
今更、「ハイパーブラスター」対応である!!
「ガンコン」ですら対応していないのだ。「ハイパーブラスターって何?」と思ったあなたは健全(笑)
もはや過去の遺物といっていい周辺機器なのである。
「ガンコン(商品名)」が出る前に出たガン型コントローラーなのだ(ややこしい:汗)
さて、このソフトは単体でも遊べるらしいのだが、やはりガン型コントローラーと「動いて避ける」要素が無ければ「クリープの無いコーヒー」どころでは無い。言わば「麺の無いラーメン」「肉の入ってない豚マン」…もはや別物である。
そこで(?)冒頭の「キャプチャーアイ」が同時に発売されている。
どのあたりが「人工網膜」なのか不明だが、これをPS2にUSB接続してTVの上に置き、プレイヤーの動きを感知させるのだ。
で、定価を列記すると
・ソフト本体6800円
・キャプチャーアイ5980円
・ハイパーブラスター3000円

ちょっと…
気軽にはお薦めできない合計金額となる(^^;)

「プレイまでの道」

まずはキャプチャーアイを接続、
…なんかちゃっちぃ…
これでソフト並の値段なんだよなぁ…
箱の小ささにも驚いたが、中身はもっと小さい。10センチ×5センチくらいだ。
ま、気を取り直してハイパーブラスターを1コンへつないで電源ON。
ガンアジャストに引き続いて、キャプチャーアイの設定に入る。
…が…
左右の動きは中々敏感に拾ってくれるのだが、上下の動きがまったく拾ってくれない。
ゲームをスタートしても当然、下に隠れられずリロードもできない。
1マガジンで切り抜けるのも1面が限界だ。(これはこれで緊張するが:笑)
オプションでいろいろ調整できるようなので、あれこれ試す
…?
まったく反応しなくなりました(TT)

こうなるとリセットしても無駄のようで、反応しなくなったセンサー画面を前に呆然と立ち尽くす。

一旦電源を切ると復旧。胸を撫で下ろす。
結局の所、
1.周波数(?)を切り替える。
2.壁を背にする。
3.TVの台を高くする(又はTVの上に箱を置いてキャプチャーアイに下駄をはかせる)
で、どうにかプレイできる状態となった。
この辺は部屋の壁が白壁だった事が幸いしたかもしれないし、TVの型式もあると思うので一概には言えないと思う。
TVとの距離も関係あるだろう。
最後の高さに関しては、キャプチャーアイが中々上向きに固定できない(コードのよじれ(?)で動いてしまう)という理由だ。
ボールジョイントで良く動くのだが、その状態で固定できないのだ。
ともかく最初のこの設定に手間取ることはたしかだろう。
(画面の説明もわかりにくいし)
大体、ここで気が付いたのだが、一般家庭のTVに立ったままで”向き合う”のはかなり見下ろす格好になる。
下向きの動きをセンサーが拾えなくても無理ないか…って、その辺考えて作ってよ!!(笑)


「警察官は辛いよ」

さて、ようやくプレイ。
デキとしてはなかなかよろしい。
ゲーセンでは聞こえづらい無線の内容もクリアに聞こえる。
照準判定も旧式のハイパーブラスターを考慮してか結構甘め。
さらに、アーケード筐体では複数のセンサーを使用しているのであまり派手に動くとゲームが中断してしまうのだが、 キャプチャーアイは単眼なのでかなり動いても大丈夫なようだ。
精度の悪さが幸いした数少ない家庭用の利点かも…
セールスポイントとしては、一旦最後までクリアするとアメリカ版「Police199」がプレイできる事。
「新宿24時」といいながら後半渡米してしまう本作品だが、アメリカ版はそれを逆に巡る。
日本版には無い面が1面あって、合計面数が1個多い計算だ。
あとは各面ごとに練習や、トライアルを行えるモードもあるのだが…
「本編+家庭用ストーリー」と各種モードという内容は「タイムクライシス2」と何ら変わり無い。
単純に”PS2で遊べるガンシュー”として考えるなら、
周辺機器の価格と将来性を考えて「タイムクライシス2」のほうが良いのかも…
ともあれ、家庭用で初(?)の「プレイヤーが動くガンシュー」であるのでガンシュー好きな方にはいいかもしれない。
私的には「誤射判定off」のビギナーモードがあるので、ストレス解消に良いと思う。
「タイムクライシス2」と違って乱射系ではないのも指が疲れなくて良い。
もっとも、身体(特に脚)は猛烈に疲れる。一晩に4巡したら翌日筋肉痛だった…
う、運動不足解消にもいいかな(^^;)
これでキャプチャーアイ対応のガンシューがまだ出るというのならそれなりにお薦めできるのだけれど。
やはり価格面がネックになる。
あとはTVの型式によっては使えないし、ガンシュー全般にいえるTVサイズの問題もより深刻だ。
キャプチャーアイとハイパーブラスター無しのパッドプレイはまだ未経験。
機会があればその変もレビューしたい。


ガンコン2対応版とか出そうだよね(涙)!!

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